幼なじみ。

放課後。
テニス部の活動を用事があるからと早めに切り上げ、屋上に向かう。
屋上に続く階段を上る音が、カン…カン…と響いて、ものすごく怖い。
やっと屋上にたどり着き、ドアをｷｷｷ…という音をたたせながら開ける。
「やっぱり来てくれた」
「まぁ来てもらわないと困るんだけどね」
そこには6人程度の怖い顔をした女子が。
「あんた、山崎君の何なの?」
は?
「幼なじみですけど」
「あれで幼なじみ?」
女子の軍団がギ
ギャハギャハ笑い出した。
え?なに…?
「生意気なんだよ!!」
一人があたしを突き飛ばす。
「…っ」
すると。
ガチャン!と勢いよく屋上のドアが開く音がした。