「そういえば、私襦袢のままなんだけど?」
「あぁ、そうだったね。桔梗、着物を用意してくれ。」
「はい、かしこまりました。」
その後、桔梗さんはすぐに着物を持ってきてくれた。
「わぁ、すごい!」
持ってきてくれた着物は、新緑の緑色の紬だった。
「綺麗な色。」
「そうだろう?佳乃のために仕立てたよ。」
霞はニコニコしてるようだから、
あるものでよかったのに、と言うのはよした。
「着てみてくれ。」
「あ、うん。」
ーーーーー着てみて霞の前に出た。
「美しいね。その色にしてよかった。」
そう甘やかに言った。
「はぁ、ありがとう。」
「そこで恥ずかしげに、頬を染めてくれたら、言うことないよ。」(ニコッ
「しないけど、別に」
「残念だなぁ。」
「、、、。」
「まぁ、いいよ。それよりも、僕は今日一日仕事があるし、佳乃は護衛を付けるからこの辺りを色々見てくるといいよ。」
「うん、分かった。」
