私が空を見上げているとき、足元にふるふると震えが伝わった。

「ララ?」

ララはピンと立った小さな両耳を前足で塞いでうずくまっている。

「どうしたの?」

「怖いよ~何かいっぱい落ちてくる…」

なんだー。そんなことか。

「大丈夫。こっちまでは落ちてこないよ」

私がそう言ってララの前足をふにふにと押すと、ララは少しだけ顔を上げた。

「……ぶつからない?」


そろそろと耳から離した前足は、いつの間にか流れ星を掴もうと空に向かって伸ばされていた。

私だって触りたくなる。
きれいだもの。
宝石みたい。


じいは素敵なものを見つけるのが得意。

だから、じいと一緒にいたらとっても幸せな気分になるの。