「色々考えてるだけは、やっぱ俺の性にあわねーからな!」 分かんねぇことばっか考えてるのは、俺らしくない。 なら、今ハッキリしてることをやればいい。 俺は、渡良瀬ちゃんが好きだ。 渡良瀬ちゃんに好きなやつがいてもいい。 それでも俺は、彼女のことを好きでい続けるだけだ。 俺は、彼女の笑顔を見ていたい。 たとえ今、彼女の笑顔が他のやつに向けていられたとしても、いつか絶対に、俺の方に振り向かせてやる────。