本気のパイライト

でも、それは先輩も同じようだったみたいで。


先輩が提案したのは、おしゃれなカフェ。


そのカフェは女子からの人気が高いことで有名で、私が喜びそうなお店を考えてのことだった。


｢渡良瀬ちゃん、行きたがると思ったんだけどな…。負けた……｣


｢私はおしゃれなカフェよりガッツリ食べたい派なんですよ｣


悔しそうな顔で私を見てくる先輩に、私は優越感を隠すことなく言葉を返す。