あれ以来、先輩には会っていなかった。 そして今日、久しぶりに先輩と会った。 偶然だけど、この機会を利用しない手はないわよね…。 私は鏡に映る自分を見てニヤッと笑ってから、呟いた。 「決めた。岩崎先輩と一緒に合コンを抜ける。 …まだ12時だし、先輩をリードしてどこかに行っちゃおう!」 それで、絶対に私を好きにさせてみせる…! 私は髪を整えてからトイレを出て行った────。