俺はキケン。 彼女も俺のことをそうに思っている。 確かに俺のどこかでそれを感じていた。 今まで俺が一定の距離を保ってきていたように、彼女もまた俺と距離をとっていると感じていた。 だから俺は、 「先輩方がいいんでしたら、是非」 そう答えた彼女に、驚きを隠すことが出来なかった────。