本気のパイライト



「好きだ」


「っ、」


もう一度。
聞き間違いなんかじゃない。


「私も…、岩崎先輩が好きですっ!」


「っ!」


もう、心臓が壊れそう。
恥ずかしさでもっと顔が赤くなっちゃう。


それでも、気持ちが通じることがこんなに嬉しいなんて。


「「……」」


今度は、気まずさなんかじゃない。
暖かな空気が、私達の間に流れていく。