「あのっ、これは、えっと……、」 『大切な人が弟だったなんて知られたら、やっぱりブラコンだと思われる!』 ど、どうしようっ……。 あの時と同じ気持ちが湧き上がって答えられずに戸惑っていると、不思議そうにしていた秋良がこっちを向いて言った。 「姉さん、どうしたの?」 「え……、姉さん?」 「あっ……」 先輩にバレちゃった……!! 瞬間、目を丸くした先輩に、一気に顔の温度を上げていると、先輩の後ろから声が聞こえてきた。