────────── 「はぁ……」 1時半までの仕事を終えて、俺は沢山の人が通り過ぎる外通りを歩いていた。 楽しそうな笑顔を浮かべる人達を見ながら思い出すのは、渡良瀬ちゃんの悲しそうな顔。 だめだなー、俺……。 さっき悠久を励ましたばっかなのに…。 渡良瀬ちゃんと話した後、仕事に戻って働いていると、肩を落とした悠久が戻ってきた。 愛生ちゃんに嫌われたかもしれない、と言った悠久の背中を、俺はおもいきり叩いて励ましていたのだ。