それは、ある日の出来事。


「ねぇ、ポンコツ役者。」

美しい顔立ち、白い肌、凛とした声。
そして、サラサラの細い髪の毛。


瑠璃川幸は、MANKAI寮201号室で、皇天馬に話しかける。


「あんたはさ、本当にオレのこと、好きなの?」



少し言い辛そうにしながらも、いつもの偉そうな口調を張って見せる。



『……何言ってんだよ、そんなの当たり前じゃねぇ___』


「そんな答えが聞きたいんじゃないんだよ!」