嘘つきなキミ(続編)

ーゆうきー

俺は、重い身体を起こし車椅子ではやと先生の病室を訪れた。

ーコンコン

中から返事がなくそっとドアを開けた。

はやと先生は寝ていた。
ベットの側まで静かに行き、はやと先生を見た。
顔色は悪く、眉間にしわ寄せ、寝ていた。



しばらくし、はやと先生が起きた。



はやと「ゆうき?!」

「先生おはよ!」


はやと先生は、びっくりした顔で飛び起きた。


はやと「ここで何してんだよ。寝てなきゃダメだろ!」

「ちょっとくらい大丈夫だよ!そんな事よりこあのことでちょっと話したいんだけど!」

はやと「ちょっとだけだぞ。」

「わかってるって!でね、こあなんだけど単刀直入に言うとはやと先生が嘘ついてる事分かってるよ。」

はやと「はあ?!」

「だから、本当の事あいつに話してやってよ。そうしねえと、あいつ壊れちまう。」

はやと「どうゆう意味だ。」

「あいつ、俺の部屋に戻ってきた時すっげえ辛い顔してた。」

はやと「俺の部屋出る時、笑顔だったぞ。」

「最近、こあ泣かなくなったんだよ。ってゆうか、全くではないんだけど、前ほど感情をあまり表に出さなくなった。まあ、これは俺の推測だけど、自分の中で感情を押し殺してるってゆうか...うまく言えねえけど、そんな感じ!だから、それが爆発した時あいつは、あいつの心が壊れちまうって話し。だからそうなる前にちゃんと話して、こあの話し聞いてあげて欲しい。」

はやと「俺、、、何やってんだろうな...。自分の子供の事なのに何も分かってやれてねえ。何も気付いてやれてねえ。親失格だな...。」


はやと先生は、唇を噛み締めてとても悔しそうな、辛そうな顔をしていた。
俺は、それ以上何も言えずにいた。


はやと「ゆうき、ありがとな。」


そう言ってはやと先生は俺に背を向け横になった。


俺は何も言えず、そのまま自分の病室に戻った。