嘘つきなキミ(続編)

ーはやとー


あいの様子が変だ。
なんだ?
まさか赤羽先生から聞いてないよな。
俺はあいにカマをかけてみる事にした。


「あい。俺...」

あい「はやと...」

「俺...大丈夫なのかな...」


俺はワザと暗い雰囲気にした。


あい「大丈夫にきまってんじゃん!何言ってるの!!」

「でも、もし...」

あい「そんな事ない。絶対大丈夫だから。はやとが病気のはずない。」


はあ...
俺まだ何も言ってねえし。
やっぱり聞いてたか...


「あい。やっぱ聞いてたんだな。」

あい「え...?な、なんのこと?」

「隠さなくていいよ。赤羽先生から聞いてんだろ。」

あい「ごめん...。」


やっぱりな。
黙っとけって方が無理か...


「そっか。でも、大丈夫だから。心配すんな。」

あい「...。」


あいは、静かに涙を流した。


「あい、こっちこいよ。」


俺はずっと入り口で突っ立ってるあいを手招きしながら呼んだ。

あいは、何もいわず俯いきながらベットの横にあるパイプ椅子に座った。


「あい。俺は大丈夫だ。」


あいは俯いたまま何も言わなかった。


「あい。もう、泣くな。俺はここに居る」

そう言って泣いて居るあいを抱きしめた。