嘘つきなキミ(続編)

ー赤羽ー

今日は急患もなく、医局で業務日誌を読んでいた。

〜♪

「はい」

あい「赤羽先生!すぐにゆうきくんの病室の前のイスに来て下さい。はやとが、はやと先生が意識なくしちゃって...」

「わかったすぐ行く」


看護師に急いでストレッチャーを持ってくるように頼みはやと先生の元へ向かった。



はやと先生は、あい先生に全て身を任せ、意識を失っていた。

急いでストレッチャーに乗せ、処置室へ向かった。

血液検査と点滴をし、結果を待っていた。


しばらくして、看護師が検査結果を持ってきた。
結果を見て俺は顔をしかめた。

もしかして...
頭の中である病名がよぎった。

再生不良性貧血...


はやと先生が目覚めたらこの事を話さなければ...。

俺は、様子を見にはやと先生の病室を訪れた。


ーガラガラ


ドアを開けるとはやと先生は顔を歪ませおきていた。

俺ははやと先生にこえを掛けた。

はやと先生は急いで起き上がろうとしたが、横になるよう促した。


「まだ、寝てなさい。」


はやと先生は、大人しく横にな謝った。


「日向先生、ちょっとばかり無理しすぎだよ。」

はやと「ご迷惑をかけて、すみませんでした。」

「そんな事はいいんだ。でも、日向先生が意識失った後たいへんだったんだぞ?」


そう言って俺は、笑った。


「本当にすみませんでした。」

そして、一息ついて話し始めた。

「日向先生、ちょっと入院して検査しないか?」

はやと「...え?」

「ちょっと気になることがあってな。」

はやと「なんですか?」

「ちょっと貧血がひどくてな。」

「もしかして...再生不良性貧血ですか...?」


やっぱり分かるか...


「100%違うとは言い切れない。だから、念の為に調べてみようと思ってる。」

はやと「分かりました。でも、こあとあいにはその事言わないで下さい。過労とただの貧血が少し酷いから入院すると伝えて下さい。お願いします...」


そう言ってはやと先生は頭を下げた。


「わかった。そう伝えておくよ。」


そうは言ったものの参ったな...。
そう思いつつ病室を後にした。


俺は悩んでいた。
確かに結果が出てみないと分からない。
無駄に心配かける事になるかも知れない。
でも...
もし、そうだった場合きっとはやと先生はギリギリまであの2人には話さないだろう。
こうへいくんのように...。