嘘つきなキミ(続編)

ーあいー

ーガチャ

山下「わりぃ遅くなった。」

そう言って点滴と血圧計、体温計、聴診器を持ってきてくれた。

山下「とりあえずソファーに寝かそう。」


山下先生は、軽々はやとを持ち上げソファーに乗せた。
その後診察をして、点滴を打ってくれた。

あい「はやとは...」

山下「栄養失調と、睡眠不足と過労が重なって倒れたんだ。まあ、まだ熱がないだけ救いだけどな。」

あい「そっか...」

山下「それはそうと、この子たちは?って、ゆうきくんじゃん!!!!何してんの。」

あい「まあ、いろいろあって...」

山下「まあ、いい。とりあえずゆうきくんは病室に戻るよ。一緒にいくから。」


こあは、不安そうな目でゆうきくんを見つめてた。

それに気付かない山下先生は、車椅子を持ってきて、ゆうきくんを座らせた。



こあ「ハアハアハアハア...」

山下「え?どーした?過換気?!」

ゆうき「こあ?大丈夫。大丈夫。俺が居るよ。」

そう言ってこあを抱き締めてるゆうきくんを山下先生は、ポカーンとした顔で見ていた。


少しして、こあは落ち着いた。


山下「どーすっかな...」

「とりあえずはやとが起きるまでこあのことゆうきの部屋に居させてくれない?」

山下「そりゃダメだろ」

「この子、みゆきとはやとの子供なの。今帰っても家で1人なんだよ。言ってる意味わかるよね?それかまさか、こんな状況で1人で家に帰すわけないよね?」

山下「そーはいってもな...」


私は渋っている山下先生を脅した。


「ふーん。そっか。こんな人が精神科の医者なんて、世も末ね。」

山下「お、おい。」

「もし、こあになんかあったらはやともみゆきもあんたの事許さないだろーね。もちろん、私もね。」

山下「わ、わかったよ。ほらいくぞ。」

「山下先生ありがとう。」

私は笑顔でお礼を言った。

「こあ、あとではやとと迎えに行くからもう少しまってて。」


こあとゆうきくんは、すごく引き攣った顔で頷いた。

「じゃあ、山下先生よろしく。」

山下「おう。」


ちょっと山下先生には、悪い事をしちゃったけど、しょうがない。
せめて点滴が終わるまではやとを休ませてあげたかった。
こあも、一気にいろんなことがあって精神的に疲れちゃったのだろう。
今は、ゆうきくんと一緒にいるのが最善の方法だ。