嘘つきなキミ(続編)

ゆうきくんの病室の近くに行くとはやとが倒れるように座っていた。

急いで近寄ると、、、


はやと「わりぃ、ちょっと手貸してくんね。」

私は頷いて、はやとを支えるように車椅子に乗せた。

はやと「カウンセリング室に向かって。」

「え?」

はやと「いいから。」

「でも...」

はやと「はやく。」


私は頷いて、カウンセリング室にきた。

ソファーにはやとを寝かせた。


はやと「わりぃな。」

はやとは、目をつぶったまま謝った。

「誰か先生呼んでくるね?」


はやとは、起き上がって

はやと「大丈夫だから、呼ぶな。」

と言った。

そして、少し休んだから大丈夫だと言ってソファーから立ち上がった。


でも、そのまま私の方に倒れ込んできた。
私は支えきれず一緒に倒れてしまった。
尻餅ついた私は思わず顔が歪んだ。



「はやと大丈夫?」


私の問いかけに答えなかった。


その時カウンセリング室にこあが入ってきた。


こあ「あいちゃーん、お待たせ〜」

「こあ、机の上にあるケータイ奥の事務室に持って来て。」

こあ「どーしたの?」

「はやとが、倒れて支えきれなくて一緒に倒れちゃったんだけど、起き上がれなくて...」

こあ「え?お父さん?!」


私はこあから電話を受け取り、山下先生に電話をした。


山下「もしもし」

「山下先生、今どこにいる?」

山下「ロッカールーム。これから帰る所だよ?どうしたの?」

「今すぐカウンセリング室の事務室の方来てくれない?はやと倒れちゃって。」

山下「わかった。今すぐ行く」


そう言って電話はきれた。