嘘つきなキミ(続編)

ーはやとー

俺は昼間の業務を終わらせ、レポートを読み漁っていた。
そしたら、医局にあいが来た。

あいは、息抜きをしろっと言うけどそんな時間は勿体ない。
1秒でも早く、あいつにしてやれることを見つけたかった。

でも、こあのことで話があると言われたら話は別だ。
机に散らばっているレポートを急いで片付け、立ち上がった。

ーフラ

俺の視界は一気に歪んだ。


壁に寄りかかり、机に手をついた。
思った以上に大きな音がし、あいが振り向き心配そうに近づいて来た。

俺は、心配するあいをよそに、まだ少し歪んだ視界のまま、何事も無かったかのように歩き出した。


屋上にいき、話を聞こうとするとあいは、とぼけて何のことと言い出した。

でも、そう言わないと私についてこないでしょっといい、俺に息抜きをさせてくれた。

そう言えば、久しぶりに外の空気吸ったなっと心配するあいをよそにそんな事を考えていた。

そして俺は、あいにずるい事をいった。

「あいつには、時間がないんだ。」

そう言えば、あいが何も言えなくなるのを分かっていて...


俺は、何も言えなくなったあいにお礼を言って医局に戻った。