嘘つきなキミ(続編)

ーあいー

こあの家に住み始めて2週間が経った。
はやとは、この2週間1回も帰って来てない。

医局に行っても、すれ違って会えない。
ラインをしても既読にすらならない。

流石に心配になって、医局を訪ねた。


ーコンコン

はやと「どうぞ」

ーガチャ

私がドアを開けても、こちらを見ず真剣にレポートを読んでいた。


「はやと、、、」

はやと「ぁあ、あいか。」


やっとこっちを見た。


「顔色悪いよ?ちゃんとご飯食べてるの?」

はやと「ぁあ。食べてる。なんなら風呂も入ってるぞ!」
と言って笑っていた。


私はため息をつき、
「真剣に行ってるの。ふざけないで!」

はやとは、わりぃわりぃと言ってまたレポートを読みだした。

「はやと、ちょっと息抜きしたら?」

はやと「時間がもったいねえんだよ。」

「はあ...じゃあ、私にちょっと付き合って。」

はやと「またな。今は無理だ。」

「ふーん。そんな事言っていいんだね。こあの事なんだけどなー。無理ならいいや。」


私はそう言って医局を出ようとした。


はやと「待て。時間が空いた。」


はやとは急いで机の書類を片付け始めた。
私は、はやとにバレないよーに小さくガッツポーズをした。


そして、はやとが椅子から立とうとした時、
バンっ
と音がした。

私は、急いで振り向いたらはやとが壁に寄りかかり、机に手をついていた。


「はやとっ!!!」

はやと「なんでもない。大丈夫だ。」

「大丈夫じゃないじゃん。」

はやと「大丈夫だから。早くいくぞ。」


そう言ってはやとは何事も無かったかのように歩き出した。