嘘つきなキミ(続編)

ーはやとー

ーガラガラ

「あい。わりーな、さんきゅー」

あい「うんう。大丈夫だよ。」

「こあ。」


こあは何も言わず俯いていた。


「父さんをみろ。」


こあはゆっくり俺をみた。
顔は涙でぐちゃぐちゃになって唇を噛み締めていた。


「こあ、よく聞け。ゆうきの手術中何回も危なかったんだ。言ってる意味わかるな?」


こあは涙を拭った。
そして、俺をまっすぐ見て頷いた。


「本当だったら、死んでいてもおかしくなかった。そのくらい厳しい手術だったんだ。それでもあいつは、、、ゆうきは、耐えてくれた。」


こあの目からは次から次へと涙が流れ落ちた。


「こあ。逃げるな。お前はまだ伝えないといけない事あるんじゃないのか?俺らみたいに、後悔だけはするな。ゆうきは、まだ生きてるんだ。」


こあは、声を上げて泣いた。
俺はそっとこあを抱き寄せた。