嘘つきなキミ(続編)

ーあいー

私はこあを見つけカウンセリング室にきた。

「こあ?大丈夫?」

こあ「大丈夫に見える?こあのせいで、ゆうきは...」

「こあ...」

こあ「ねえ、ゆうきのお兄ちゃんに言われた時どうだった...?」

「すごい取り乱したよ。こあ以上にね。」

こあ「あいちゃんが?」

「うん。あの時は本当に辛かったなあ...こうへいに俺は心臓病だって言われて数時間後にはこうへい死んじゃうんだもん。早すぎるよってまだ受け入れられてないのにって...でもね、今思えば生きてるうちにこうへいの口から聞けてよかったって思う。」

こあ「そっか...。」

「でも、こあはまだゆうきくんとたっくさん想い出も作れるし、心の準備だってできるでしょ?私にはそれがなかった。ゆうきくんね、すごく悩んでたよ。こあの笑顔を奪ってまで話すべきなのかってね。」

こあ「ゆうきが...?」

「うん。厳しい事言うようだけど、辛いのはこあだけじゃない。ゆうきくんも同じように、うんう。それ以上に辛いんだよ。」

こあは唇を噛み締め俯いてしまった。

「こあ?逃げるんじゃなくて、こあが今思ってる気持ちそのままゆうきくんにぶつけてみなよ。ゆうきくんは、ちゃんと受け止めてくれるよ。」

こあは何も言わず涙を流し続けた。

〜♪


「はやとだ。ちょっとごめんね。もしもし?」

はやと「今どこにいる?」

「カウンセリング室だよ。」

はやと「わかった。今から行く」


そう言って一方的に電話を切られた。