嘘つきなキミ(続編)

ーはやとー

「俺、ゆうきにこうへいとあいのこと聞かれたんだ。そしたら、ゆうきに相談された。病気の事こあにちゃんと話した方がいいのかって。俺はこうへいの事もあったから、話した方がいいって言った。それで、今日こあに話したんだ。俺はなんかあったら電話してこいっていってあいとカウンセリング室で待機してたんだけど、電話かかってきたときにはもう遅かった。ゆうきは、飛び出したこあのこと追いかけて走ってた。」

おじさん「そうか...。」

こあ「...こあのせいじゃん...。」

おばさん「違うわよ。こあちゃんのせいじゃない。」

こあ「違くないっ!!!!」


こあは、病室を飛び出していった。


あい「私が行くから、はやとはここにいて。また連絡する。」


あいはこあのことを追いかけていった。


はやと「おじさん、おばさん。本当にごめん。もっとちゃんと近くにいればよかった。こうへいの事があったのに俺、、、」

おじさん「はやとくん。自分を責めないで。こうしてゆうきを救ってくれたじゃないか。」

おばさん「そうよ。ゆうきは大丈夫。こうへいの弟よ!!」


俺は俯いてしまった。

ゆうきの心臓は思った以上に限界だった。
手術中何回も危なかった。
でも、ゆうきは頑張ってくれた。
だから、手術は成功したんだ。。。


「おじさん、おばさん...」

おじさん「わかってるよ。もう限界なんだろ。言わなくていい。大丈夫だから。」

「ごめん...」


俺は、俯いたまま涙を流した。


おばさん「はやとくん。ゆうきは、後どのくらい...?」

おじさん「そんな事聞くな。はやとくんも辛いんだ。」

おばさん「だって...。」

おじさん「はやとくん、ごめんな。」

「いえ。...ゆうきは...これからどんどん発作が増えていくと思う...。次...今日みたいな発作が起きたとしたらもう...何も出来ない...」

おばさん「...そっか...」

「ごめん...。」


俺はもう一度頭を下げて病室を後にした。