嘘つきなキミ(続編)

ーあいー

私はこあに本当の事が言えず、嘘をついてしまった。
だって...
まるで昔の私を見ているようだったから...

もし、本当の事を言ったら
こあは絶対昔の私のように、自分を責めるだろう。
だから...言えなかったんだ。


それから3時間後...
手術中のランプが消えた。


中からはやととまだ意識のないゆうきくんが出てきた。


「はやとっ!!!」


はやとは疲れた顔をして、Vサインをした。


はやと「着替えたらいくから、ゆうきについていてやって。詳しくはその時に。」

「わかった。」


私達は、ゆうきの病室に行った。

病室にはおじさんとおばさんが居た。


おばさん「あいちゃん...。ゆうきは...」

「詳しくは分からないですけど、今は大丈夫だと思います。着替えたらはやとが来るみたいなんでその時に詳しく話すと言ってました。」

おばさん「ありがとう。」

「いえ。私はなにも...」

ーコンコン

はやと「おばさん。おじさん。」

おばさん「はやとくん、ゆうきは...」

はやと「大丈夫。手術自体は成功した。でも、、、」

はやとは一瞬こあをみた。

おばさん「はやとくん?」

はやと「おばさん、ちょっとごめん。こあ、外に出てなさい。」

こあ「やだ。ゆうきのそばにいたい」

はやと「こあっ!!!!」


はやとは大きな声を出した。
こあは、何も言わず俯いたまま涙を流していた。

おばさん「こあちゃん?いつもゆうきのお見舞いにきてくれている子よね?」

こあは頷いた。

はやと「こあ。いい加減にしろ。」

それでもこあはゆうきくんの手を握りしめて動かなかった。

はやと「はあ...おばさん、ごめん。こあは俺の子なんだ。」

おばさん「そうなのね。どうりでどっかでみた事あると思った。みゆきちゃんにそっくりね。」

はやと「ぁあ。本当。1回言い出したら聞かないところまでそっくりだ。」

おばさん「ふふふ。こあちゃんがいてもいいじゃない!ゆうきの大切な人なんだから!!」


おばさんは、笑ってそう言った。


はやと「はあ、、、本当にごめん...」

おばさん「いいのよ。ねえ、あなた!!」

おじさん「ぁあ。もんちろん!」

はやと「ありがとう。じゃあ、さっきの続きだけど、今回の手術は、こうへいも何度か受けたから分かると思うけど、応急処置にしか過ぎないんだ。。。」

おばさん「そう...。」

おじさん「はやとくん。看護婦さんに少し聞いたんだが、ゆうきが走って発作を起こしたってどうゆう事なんだ?」

はやと「それは...本当にすみませんでした。」


はやとが頭を下げた。
こあは、小さな声で嘘でしょと言っていた。


おじさん「別に責めてるとかじゃないんだ。ゆうきは、何があってもそうゆう事をしないから、ちょっとビックリしてな...だから、顔を上げてくれ。」


はやとは頭を上げ話し始めた。