嘘つきなキミ(続編)

ーはやとー

ゆうきの病室を出て俺は医局へと戻ってきた。

本当は仕事なんてない。
でも、あいつらが心配でならない。
まあ大丈夫だ思うが、念の為に。

俺は何度目か分からない溜息をついた。


ーコンコン


「はーい」


ーガチャ


「あいか。どうした?」

あい「ごめんね、まだ仕事中だった?」

「終わったよ。どうした?」

あい「ゆうきくんの事なんだけど...ちょっとここじゃあれだから、カウンセリング室来てもらってもいい?」

「わかった。」


俺らはカウンセリング室に向かった。


あい「今日もね、ゆうきくんきたんだ。」

「ぁあ。ゆうきから聞いたよ。」

あい「そっか。私、余計な事言っちゃったかな...?」

「なんで?」

あい「ゆうきくんに、こあに本当の事話してもいいのか相談された。私ね、相手にも心の準備が必要だから、本当に相手を思うんだったら話した方がいいっていっちゃったんだよね...。」

「いいんじゃない?本当の事だから。いつかあいつらは昔の俺らと同じ場面に遭遇する。だから、今言っておいた方が、お互い後悔が少なくて済むと思う。今日、こあに話すみたいだ。もしなんかあったらの為に俺は病院に残るけど、あいもこの後何もなければ一緒に残ってほしい。こあの心のサポートをして欲しい。」

あい「わかった。私もいるね。」

「ありがとう。頼んだ。助かるよ。」

あい「任せて!!」

「あいがいてくれれば安心だな。あと、ここに一緒にいていいか?医局他の先生も出入りするからいにくくて...」

あい「大丈夫だよ!ここに一緒にいよ!!その方がすぐ動けるし!!」

「わりーな。」


俺らは、カウンセリング室で話していた。
何事もない事を祈って...。