ゆうき「え?どーゆーこと?」

「私ね、お母さんも妹も心臓病で亡くしてるの。お父さんは、彼が亡くなってから2週間位してから事故で亡くなったの。でね、自殺未遂もした。それでも見捨てないでいてくれた友達がいた。ずっとそばで支えてくれた。ゆうきくんも知ってる人だよ。」

ゆうき「おれも?」

「うん。」

ゆうき「だれだ?」

「あの2人が居たから今の私がいるの。今も2人に支えられてる。ゆうきくんの1番近くにいる人だよ。」

ゆうき「もしかして...」

「そうだよ。はやととみゆき。」

ゆうき「うわーー。そーだったんだ。なんか衝撃的過ぎる...」

「そーかな?じゃあ、もう一つ。ゆうきくんは会った事ないけど、私の大切な大切な人は、誰でしょう!!」

ゆうき「流石にわかんねえよ。会った事ないんでしょ?」

「うん。会った事はないけど、見た事はあるんじゃないかなー?」

ゆうき「意味わかんねえー」

「じゃあ、大ヒントね!!」


ーコンコン


「どうぞ!!」


ゆうき「え?どーゆーこと?なんでかあちゃんが入ってくんの?」


ゆうき母「あいちゃん、久しぶり!!」

「ご無沙汰してます!」

ゆうき「え?は?」

ゆうき母「忙しいとは思うけど、また久しぶりにはやとくんと一緒にウチへ遊びにおいで。お父さんも待ってるから!!」

「ありがとうございます!!」

ゆうき「は?うそだろ...?まぢかよ...」

ゆうき母「じゃあ、私はこれで。」

「わざわざありがとうございました。」

ゆうき「さっき話してた彼って、もしかして兄貴...?」

「そうだよ。ゆうきくんのお兄ちゃんのこうへいだよ。」

ゆうき「うそだろ...。」

「本当だよ。こうへいは、私達に色んなことを教えてくれた。本当の意味で相手を思いやる気持ち、身をもって教えてくれた命の大切さ、友人の大切さ、他にも沢山のことを教えてくれた。だからね、ゆうきくん。これからの人生精一杯生きて。後悔しないように、、、。」


そこで、私の目から一筋の涙が流れた。