嘘つきなキミ(続編)

こあ「お父さん…」

「こっちへおいで」

こあ「こあ、ごめんな…お父さん、もう行かなくちゃ行けなくなった。」

「やだよ…こあのこと置いてかないでよ…」


俺は微笑んだ


「こあ、俺の子供に産まれてきてくれてありがとう。」

こあ「こあは、ずっとお父さんの子供だよ…」

「ぁあ。」

俺は微笑み、もう一度あいをみた

「あい。こあを頼んだぞ。」

あいは大きく頷いた。

「こあ、赤羽先生を呼んできてくれないか?」

こあ「わかった。」


そう言って病室を出て行った。


「あい。本当にありがとう。」


あいはなにも言わず、俯いていた


「あい。俺をみて?」

ゆっくり顔を上げた。

「あい、笑え。」

あいは、涙を袖で拭い微笑んだ。



ーガラガラ

「先生?今までありがとございました。」

赤羽「何言ってるんだ」

「先生、一つだけお願い良いですか?」

赤羽「なんだね?」

「たまにでいいんで、俺の代わりにあいとこあのこと様子見てもらってもいいですか?」

赤羽「何を言ってるだ。当たり前だろ」


先生は、いたずらっ子の様な笑みを浮かべた。


俺は微笑み、頭を下げた。