嘘つきなキミ(続編)

「あい…」

あいは、涙をいっぱい溜めて俺の側へ来た。

「あい、ごめんな…」

あい「やだよ…」

俺は微笑み、あいの手を握った。

「あい、こうへいが夢に出てきたんだ。お前はまだ自分の想いちゃんと伝えてねえだろって。だから、まだこっちに来ちゃダメだって…」

あいの目から涙がこぼれ落ちた。

「あと、俺からあいの事奪ったくせにって言われた。でも、あいの心の中にはいつだってお前が居るって話した。そしたら、あいつなんて言ったとおもう?」

あいは首を横に振った。

「あいつ、笑いながら知ってるって言ってた。」

あい「なにそれ…」

「やっと、笑ったな。」

あい「え…?」

「あいには、その顔が1番似合ってる。」

あい「…」

「あい…笑ってろよ。」


ーガラガラ


こあ「お父さん!!!!」


こあが凄い勢いで入って来た。


「こあ。うるさいぞ。」

こあ「だって…」

赤羽「まあーまあーたまにはいいじゃないか。」


そう言って赤羽先生は、笑って居た。


「先生。すみません…」

赤羽「いいんだよ。じゃあ、僕は医局に戻るから何かあったら呼んでくれ。」

「はい。ありがとうございます。」


赤羽先生は、微笑み部屋を後にした。