部屋へ戻ると、こあが起きていた。

こあ「あいちゃん…」

「こあ、おきてたんだね。どうしたの?」

こあ「お父さん、、、」


こあは、俯いた


「大丈夫だよ。リビングで寝てるよ。」

こあ「そっか…」

「誰でも1人になりたい時もあるよ。だから、心配ないよ。」

こあ「うん…」


こあは、頭から布団に潜り込んだ。


「こあ?そのままでいいから聞いてね。はやとは、今いろんな事と闘ってるの。だからね1つずつなんとかしようと頑張ってるんだよ。」

こあ「いろんなこと?」

「うん。病気もそうだし、こあの事もそう。そして、これからの事。言い方キツくなっちゃうけど、はやとにはもう少ししか時間が残されてないから、限られた中で悔いが残らない様に頑張ってるの。はやとがはやとらしく最期までいられる様にね?」

こあ「そっか…」

「こあ。昨日の事覚えてる?」

こあ「ん?」

「ウェディングドレスの話!」

こあ「あっ!」

「明日、お願いしたいの。こうへいのお母さんに相談したらね、色々と準備してくれたみたいなの。」

こあ「うん!!明日ね!!ありがとう!あいちゃん!!!」


こあは、布団から飛び起き、満面の笑みを見せてくれた。


「はやとには、くれぐれも内緒だよ?朝起きたらまず、ゆうきくんの家にいって?会場にはおばさんとおじさんが連れて行ってくれるから!」

こあ「わかった!明日の為に早く寝るね?あいちゃん!おやすみ!」

「うん。おやすみ!」


こあは、数分もしないうちに寝息を立て始めた。