「うそだろ…」


俺は、涙を流し続けた。

みゆきは分かって居たんだ。

俺が、あいのことを好きになることを…

もう、お前には敵わねーよ。


俺は、空を見上げ微笑んだ。

そして…


「あい。残り少ない人生だけど、一緒に過ごしてほしい。結婚しよう。」


俺は、付き合ってもないあいにプロポーズをした。


あいは涙を流し、はっきりした声で


「はい!」


と一言だけ、返した。


そして、俺は空に向かって

「こうへいーーーーー、聞こえるかーーー?必ず、あいのこと幸せにするからなあーーーー」


そう叫んだ。


『任せたぞ!』


「え?」

あい「こうへいだ…」


あいは涙を流した。


あい「ありがとう。こうへい、幸せになるよ」


そう、涙でぐちゃぐちゃになった顔で静かにつぶやいていた。