嘘つきなキミ(続編)

ーはやとー

こあ「ねえ、お父さん。聞いてもいい?」

「なんだ?」

こあ「お父さん。あいちゃんの事好きなのになんで一緒にならないの?」

「は?!」

こあ「こあ知ってるよ。あいちゃんもお父さんの事好きなのになんで?」

あい「こあ…」

こあ「両思いなのに、なんで?お母さんがいるから?」


こあは、空を見上げた。


こあ「お母さん。お父さん幸せになってもいいよね?」


「こあ。。。」

こあ「ねえ、お父さんなんで?」


今度は俺の顔をしっかりみた。


「はあ…。」


俺は、ため息に近い息を吐いた。


「こあも知ってる通り、お父さんの余命はわずかだ。それなのに、あいのことを縛り付けてどうする?お父さんは、先に居なくなるからいいかもしれない。でも、あいは?遺された人が1番辛いんじゃないか?ってお父さんは思う。。。これでいいか…?」

こあ「あいちゃんは…あいちゃんは、そう言ったの?」

「え?」

こあ「あいちゃんは、お父さんに縛られたくないって言ったの?」

「…。」

こあ「言ってないでしょ?お父さん。最期って言うなら、最期くらいワガママに自分の為に生きなよ。」


こあは、止まっていた涙をまた流した。