ーあいー
はやとと温泉の入り口で別れた。
私たちは、身体を洗い露天風呂へ浸かった。
こあ「あいちゃん?」
「ん?」
こあ「あいちゃんは、辛くない?」
「ん?なにが?」
こあ「あの…なんてゆうか…」
「ぁあー。辛くないって言ったら嘘になるかな…。でもね、こうへいが亡くなった時に思ったんだ。」
こあ「なにを?」
「ちょっと長くなるけど大丈夫かな?」
こあは、頷いた。
「実はね、私こうへいが亡くなる前日までこうへいが病気って知らなかったんだ…。」
こあ「え?」
「私だけじゃない。はやとと先生以外誰も知らなかった。」
こあ「そうなの…?」
「うん。たしかにおかしいなって思うことは沢山あったんだよね。でもね、こうへいやはやとに聞いても違うって言われたり、俺を信じろって言われたりしたら、それ以上なにも聞けなかった…。」
こあ「それ、ちょっとずるいね。」
「でしょ?実は私もそう思ってた。でもね、違ったんだ。こうへいは、私達の笑顔を守りたかったんだって。」
こあ「え?」
「今日行った遊園地あるでしょ?そこね、こうへいが亡くなる2日前に4人で行ったんだよね…。」
こあ「4人?」
「うん。こうへいとはやととみゆきで…」
こあ「そうなんだ…。」
「うん。こうへいは、最期に思い出を作りたかったみたい。それでね、最終日に私達に本当の事話そうと思ったみたい。でもね、その時思ったんだって。。。俺が病気の事を話したらこんなに楽しそうに笑ってるのに一瞬でこの笑顔を奪っちゃうかもしれないって…。」
こあ「…」
「でもね、今思えばこうへいの口から本当の事を聞けてよかったって思ってる。」
こあ「辛かったでしょ?」
「うん。すごーーく辛かった。でも、知らないままだったら、ちゃんとお別れ出来なかった。なんで?なんで?ってなっちゃってたと思う。ゆうきくんの時もそうだったでしょ?分かってたからちゃんとお別れ出来たでしょう?」
こあ「出来たのかな…?まだ伝えたかった事たくさんあった。」
「そうだよね。私もそうだった。でもね、1番大切なことは伝えられたよ。」
こあ「大切なこと?」
「うん。こうへいが世界一大好きだって事。」
こあ「こあは、ゆうきに伝えられたのかな…?」
こあは、空を見上げた。
「きっと、伝わったと思うよ。」
こあ「そうだといいな…。」
「大丈夫。きっと伝わってるよ。」
こあ「あいちゃん、ありがとう。」
「うん。」
こあ「あっ!そうだ!結局なにをおもったの?」
「ぁあ。そうだった。話逸れちゃったね。あの頃はまだ、こうへい生きてたんだって。」
こあ「え?」
「確かにね、こうへいから病気の事伝えられた時は辛かったよ?あの頃、誰よりも大切な人だったから。でもね、亡くなる直前にこうへ言ったんだ。笑えって。私は笑えるわけ無いって思った。でも、同時に最期にこうへいが望んだ事なんだって思ったの。うまく言えないけど、亡くなった人はもう望みは言えなくなるでしょ?」
こあ「うん。」
「だからね、悲しんでる暇があるなら、生きてるうちに出来るだけはやとの願いを叶えてあげたいって思った。ちょっと冷たい言い方になっちゃうけどね…。」
こあ「そんな事ない!!!あいちゃんは、やっぱり大人だね。そんな考え方思い浮かばなかったよ…。」
「そんな事ないよ。」
こあ「あいちゃん。ありがとう。こあもお父さんの為に出来る事考えてみる!!!」
「そうだね。はやときっと喜ぶよ!!」
そう言って私達は、お風呂から上がり部屋へ戻った。
はやとと温泉の入り口で別れた。
私たちは、身体を洗い露天風呂へ浸かった。
こあ「あいちゃん?」
「ん?」
こあ「あいちゃんは、辛くない?」
「ん?なにが?」
こあ「あの…なんてゆうか…」
「ぁあー。辛くないって言ったら嘘になるかな…。でもね、こうへいが亡くなった時に思ったんだ。」
こあ「なにを?」
「ちょっと長くなるけど大丈夫かな?」
こあは、頷いた。
「実はね、私こうへいが亡くなる前日までこうへいが病気って知らなかったんだ…。」
こあ「え?」
「私だけじゃない。はやとと先生以外誰も知らなかった。」
こあ「そうなの…?」
「うん。たしかにおかしいなって思うことは沢山あったんだよね。でもね、こうへいやはやとに聞いても違うって言われたり、俺を信じろって言われたりしたら、それ以上なにも聞けなかった…。」
こあ「それ、ちょっとずるいね。」
「でしょ?実は私もそう思ってた。でもね、違ったんだ。こうへいは、私達の笑顔を守りたかったんだって。」
こあ「え?」
「今日行った遊園地あるでしょ?そこね、こうへいが亡くなる2日前に4人で行ったんだよね…。」
こあ「4人?」
「うん。こうへいとはやととみゆきで…」
こあ「そうなんだ…。」
「うん。こうへいは、最期に思い出を作りたかったみたい。それでね、最終日に私達に本当の事話そうと思ったみたい。でもね、その時思ったんだって。。。俺が病気の事を話したらこんなに楽しそうに笑ってるのに一瞬でこの笑顔を奪っちゃうかもしれないって…。」
こあ「…」
「でもね、今思えばこうへいの口から本当の事を聞けてよかったって思ってる。」
こあ「辛かったでしょ?」
「うん。すごーーく辛かった。でも、知らないままだったら、ちゃんとお別れ出来なかった。なんで?なんで?ってなっちゃってたと思う。ゆうきくんの時もそうだったでしょ?分かってたからちゃんとお別れ出来たでしょう?」
こあ「出来たのかな…?まだ伝えたかった事たくさんあった。」
「そうだよね。私もそうだった。でもね、1番大切なことは伝えられたよ。」
こあ「大切なこと?」
「うん。こうへいが世界一大好きだって事。」
こあ「こあは、ゆうきに伝えられたのかな…?」
こあは、空を見上げた。
「きっと、伝わったと思うよ。」
こあ「そうだといいな…。」
「大丈夫。きっと伝わってるよ。」
こあ「あいちゃん、ありがとう。」
「うん。」
こあ「あっ!そうだ!結局なにをおもったの?」
「ぁあ。そうだった。話逸れちゃったね。あの頃はまだ、こうへい生きてたんだって。」
こあ「え?」
「確かにね、こうへいから病気の事伝えられた時は辛かったよ?あの頃、誰よりも大切な人だったから。でもね、亡くなる直前にこうへ言ったんだ。笑えって。私は笑えるわけ無いって思った。でも、同時に最期にこうへいが望んだ事なんだって思ったの。うまく言えないけど、亡くなった人はもう望みは言えなくなるでしょ?」
こあ「うん。」
「だからね、悲しんでる暇があるなら、生きてるうちに出来るだけはやとの願いを叶えてあげたいって思った。ちょっと冷たい言い方になっちゃうけどね…。」
こあ「そんな事ない!!!あいちゃんは、やっぱり大人だね。そんな考え方思い浮かばなかったよ…。」
「そんな事ないよ。」
こあ「あいちゃん。ありがとう。こあもお父さんの為に出来る事考えてみる!!!」
「そうだね。はやときっと喜ぶよ!!」
そう言って私達は、お風呂から上がり部屋へ戻った。


