嘘つきなキミ(続編)

ーコンコン


返答がなかったが、扉を開けた。


ーガラガラ


「はやと先生?」


はやと先生は、うなだれて泣いていた。


「はやと先生、どうかした?」

はやと「あっ。すみません。」


はやと先生は、急いで涙を拭った。


「はやと先生、何かあった?」

はやと「いや…」

「あい先生が、泣きながら廊下を走っていたのが見えたから。」

はやと「…」


俺は、パイプ椅子に腰をかけ話し始めた。


「もし、お節介だったら、ごめんな?さっき、あい先生が私の所へ来たよ。あい先生、私に携わった人はみんな亡くなっていくって言ってた。だから、私はいない方がいいって。」

はやと「それは、違うっ!!」

「その通り。私も、そう言ったよ。でも、あい先生は、そう思ってる。彼女も彼女なりにすごく悩んでる。多分だけど、あい先生は、私と一緒にいるから、はやと先生ははどんどん病気になってくって思ってると思うんだ。」

はやと「俺…」

「どうかした?」

はやと「あいにもう来るなって言ったんです。あいつ、もともと細いのにさらに最近痩せて来た。だから、俺といることがすごく苦痛なんだって…あいつ、ストレスが強くなったりすごく辛くなると何も食べなくなるんです。食べても戻しちゃうんです。。。」

赤羽「そうなんだね。」

「だから、俺の側にいない方がいいと思って…その方があい、幸せになれると思って、あいの事突き放したんです。」

赤羽「そうゆうことか…。」

「最初は、辛いかもしれない。でも、その内忘れられる。幸せになれるって思ったんです。」

赤羽「それは、違うんじゃないかな?」

「え?」

赤羽「あい先生も、はやと先生ももうちょっと冷静になった方がいいかもしれないね。」


はやと先生の頭の上にハテナが見えた。


赤羽「はやと先生、あい先生を迎えに行ってあげなさい。多分、屋上にいると思うよ。」

「え?」

赤羽「ちゃんと、2人で向き合って話し合いなさい。そうしないと、こうへいくんも悲しむよ。」


そう言って俺は病室を出た。