嘘つきなキミ(続編)

ーあいー


私は、走って来た勢いのまま病室のドアを開けた。


はやと「あい!?」


そして、そのままはやとに抱きついた。

はやとは何も言わず、優しく私を包み込んでくれた。


「はやと、ごめんね。」

はやと「どうした?」


私は泣きながら、一生懸命話した。


「さっきね、赤羽先生と話してるところ聞いちゃったの。私…怖くて、怖くて…逃げ出そうとした。でもね、赤羽先生と話したら、それじゃダメなんだって…はやとは、いつでも、どんな時でも、私と向き合ってくれた。なのに…私は最低な事をしようとしていた。」

はやと「逃げてもいいんだよ。あいが辛いなら俺から逃げればいい。」

「…なんで…」

はやと「俺は、あいの事を愛してる。でも、あいの幸せは、守ってやりたい。だから、、、」

「でもっ!!!」

はやと「あい。俺の前から居なくなってくれ。」


そう言ってはやとは頭を下げた。


「え…?」


私は、頭が真っ白になった。


はやと「もう、俺…頑張れそうにねーから。」

「はやと…?」

はやと「はやくここから出てってくれ。もう二度と来るな。」


私は、走って病室を飛び出した。