ーあいー

それから月日が流れ、季節も春の陽気になって来ていた。

はやとは、毎日毎日辛い治療を受けていた。
どんどん痩せて、弱っていくはやとを見ているのがすごく辛かった。


ーコンコン


はやと「はい。」

「調子はどう?」

はやと「まあまあってとこ」

「そっか。」

はやと「なあー、ちょっと頼みたい事あんだけどいい?」

「ん?なに?」

はやと「そこの棚にある箱取ってくんねえ?」

「あれ?」

はやと「ぁあ。」

「何入ってんの?」

はやと「秘密w」


そう言ってはやとは、その箱を抱いて目をつぶった。

私は、静かに部屋を出て赤羽先生の元へ向かった。