「スゲーな雪兎!!俺あんな気持ちよく決めれたの初めてなんだけど!!」

「いいから退け…」

重い…。

何でもいいから早く退け…。

ようやく彰矢が退いて、何とか立てた。やれやれ、流石に受け止めらんねぇよ。

「雪兎」

「ん?」

「…なんで分かったんだ?」

滝原は困惑した顔を隠しきれないまま声をかけてくる。

…まぁ、滝原からしたら分からないよな。チームメイトの特徴つかめばこいついい司令塔になりそうなんだけどな。

「滝原、この試合オレにくれ」

「え?」

「オレならとりあえず全員動かせる」

「…分かった」

納得いかないって顔してるぞ…。まぁ、許可はもらったからいいか。