「祭り、結局誰が行けるんだ?」

「あー、俺パスで」

「…」

真っ先に岩田と、くまが行けないと手を上げる。

「くま、チビ達と回るんだと」

「兄ちゃん大変だな…」

「岩田は?」

「え?あー、えと…」

岩田には珍しく、口がこもる。って、あれ確か…。

「岩田、彼女できたんだっけ?」

「荻原!!?」
「「「はぁ!!!?」」」

岩田からなんで知ってると言う目が向いたけど、大多数は岩田に驚いた顔を向けていた。

「か、彼女!?」

「岩田っ!てめぇ1人だけ抜け駆けか!!」

「彼女とふたりでデートかよ!!」

「っ…そうですよ!!いつも練習でなかなか会えないんで!!!」

吹っ切れたように叫ぶ岩田に、からかっていたはずの響先輩と萊先輩は、感心したようにおぉと声を揃える。