「えっと、白鳥……さん?」
「あ?」
「「ッ…」」
だ、黙るのかよ…。
救世主になると思った滝原とくまは愛華の剣幕に押されて黙りこくる。
ま、まぁ愛華に逆らえる奴なんていねぇと思うけど…。
「雪兎の彼女?」
「はぁ!!?」「そうでーす」
「おい、愛華!適当言うな!!」
「何よ。私に文句があって?」
「この件に関しては大有りだよ」
愛華の降るまいに大きくため息をつく。頼むから来年はクラス離れてくれ…。
そうしてる間に愛華は一緒に昼食ってた奴に呼ばれる。連れていかれそうになるのを断って何とかその場に留まった。
なんか、女子の群れるの苦手なんだよなぁ。男子の方が楽。
「いいのか行かなくて」
「更に誤解が広がる真似できねぇよ」
「お似合いだと思うけど?」
「ふざけろ」
マジで勘弁してくれ。ため息をついていると、くまになぜか頭を撫でられた。

