憧れて、待ち焦がれてやぁっっと入学出来たってのに。入学式とか長すぎだろ…。

「…それでは、明日はテストがあるので、弁当忘れるなよ!」

やっと終わった!!

よし、サッカー部の部室に行けばたぶん誰かいるだろ!

「ゆーきー?あんたまさか、本当に行くの?」

声がした方を見ると、腰まで伸びた黒髪をなびかせ、腰に手を当てて睨み付けてくる親友がいた。

友達の目から見ても美女の彼女は、白鳥 愛華(しらとり あいか)。その美貌のせいか、早速クラスの男子やら女子の目を奪ってた。

つうか、最近スゲー睨まれてんだよなぁ…。

「当たり前だろ?何のために月掛に来たと思ってんだよ」

「はぁ、もったいない奴…」

額に手を当てて大きくため息をつく愛華。

って、やべ早く行かねぇと!!