「荻原」
「気にしなくていいから、着替えて来いよ。こっちは任せろ」
「雪兎、悪い癖だ」
「そうだな。お前ばっか抱えるな」
滝原、くま、岩田に背後から圧をかけられる。
お前らデカイから圧がすごいんだよ…。
「ホントに大丈夫。抱え込むとかじゃねぇから。適材適所ってだけ」
「…本当に大丈夫なのかよ」
「大丈夫。あと、ついでにあいつら連れてけ」
知らない間に響先輩たちに交じる彰矢と塩岡。なんか女子サッカー部に楯突いてる。
めんどくさいこと増やすな。頼むから。
そんなわけで、彰矢と塩岡、おまけに響先輩も引きずられていく。
穏便に済ませるつもりなのに、なんかさんざん煽ってくれたらしい。
怒り増しの彼女たちに心のなかでため息をついた。

