「先に食べ終わったなら、さっさと課題やれ」
「うぐっ…はい……」
今度は心底嫌そうな顔をしながらワークを広げてる。
嫌々ながらに真剣な顔で問題に向かう彰矢を見ながら口を動かし続けた。
「ゆき、もうそろそろ切り上げろー」
「っえ?あ、やべ!?」
「え、門限あるのか!?」
青葉の声に彰矢と2人して肩を揺らす。見上げた時計は21時を指していて、2時間近く集中していたらしい。
慌てて片付ける彰矢は手を止めないまま、門限じゃないけど怒られると口にして、勢いよく立ち上がる。
「お邪魔しました!雪兎!また明日な!」
「近道教えるから待て!!」
挨拶しながら走って行こうとするなっ!!
何とか彰矢に追いついて駅まで送り届けた。

