「…実際、監督としてはどうなんだよ」

「まぁ、学校の部活だから。下手だからって入部拒否はしない。本格的な試合に出せるかと言われれば…まぁ、努力次第だろうけど」

「なんだー?さっきの1年、入部すんのか?」

早着替えでもしたのか…。既に制服姿の響先輩と莱先輩もまた、意外そうな顔を浮かべていた。

確定ではないことは補足したが、ほぼ入部と見て間違いないだろう。

…彼を人数に入れていいものなんだろうか。

一応、野々村を入れれば、今来ていない2年の先輩とキャプテンを含めれば11人揃ったことになる。

夏の大会の出場人数は満たした。

でも、それはあくまで先輩たちが戻ってきてくれることが大前提になる。

…確定ではないにせよ、確認をするべきだろう。

その時のことを予想して思わずため息が出た。