「…んで、なにすればいいんだ?」

「練習に決まってんだろ。ほら、練習、練習!」

翌日、あんだけ意気込んだせいか、混乱してる滝原の背中を押してグランドに押しやる。

「雪兎!練習ってなにするんだ?」

「アップからに決まってんだろ!?外周行けっ!!」

揃いも揃ってボケてやがる…。

慌てて外周走りに行った奴らを見送って、ため息をつく。

まぁ、やる気があるのはいいことだけど、選手は選手のやることに集中してろっての…。

「ゆき、ポスターこれでいい?」

「もう作ったのか?」

「当たり前でしょ。時間ないんだから1日でも早い方がいいってゆきが言ったのよ?」

「サンキュー。オレこういうの苦手だから助かるわ」

愛華、社会人になったら重宝されるだろうな。