「彰矢、勘違いしてないか?オレは練習するつもりだけど?」
「え?…でも、昨日も、さっきもそんなこと…」
「ばーか。ちゃんと聞いとけよ。オレは、“練習するための”言質取ってたんだけど?」
彰矢は分かっていないのがよく分かるほど、困った顔を隠せずにいた。
「昨日のは、3年生が選んだことに口を出すのは野暮だから止めた。さっきのは、やる気のない人に無理に押し付けて空気が悪くなるより、練習を続ける意思があるやつだけでやった方がいいって思ったから口を出さなかった」
「…」
「先輩たちから“自主練”の許可は取ったし、キャプテンから“グランド申請を出す許可”も降りた。オレたちは、堂々とここを使って練習出来るんだよ」
彰矢はまだ理解していないのか、ぼんやりしたまま。

