…でも、“最後の決め手”が決まらない。
いいところまではいくのに、最後まで持ち込めない。
そんな“不調”のせいか、アンラッキーなようなミスで得点を許してしまう。
全員、調子が悪い訳じゃない。
でも、やはり“最後の決め手”が決められない。
そんな悪い雰囲気は結局、試合終了まで続いてしまい、結果1-2で敗北した。
ベンチに戻ってくる全員、悔しさを滲ませた表情を浮かべている。
特に3年生はこれが高校最後の公式試合。
涙を流す先輩もいた。
…でも、心のどこかで昨日の話が引っ掛かる。
彼らは本当に全力だったんだろうか。

