その後、放課後まで水城さんからの接触はなかった。

あまりの静かな生活に違和感すら覚えてしまうほどに。

…まぁ、静かだったのは“放課後まで”だったわけで………。

部活に来た途端、愕然とした。

なんで、水城さんが小月先輩と一緒にいる…?

「マネージャー志望の水城望さんです」

「…」

「…」

沈黙が落ちる。

マネージャー、志望…?

え?

「「「はぁぁああ!!?」」」

「え?」

選手たちの絶叫。対してオレは頭がついていかなくてポカンってしてたけど。

水城さんは意を決したように顔をあげる。

その表情に迷いはない。

「水城望です。サッカーのことはよく分かりませんが、みなさんのサポートが出来るよう、頑張ります。よろしくお願いします!!」

頭を下げた水城さんに対して、未だ動けない面々。