夢を追え!!


「あっのくそ〈ピー 自主規制〉ッ!!ふざけんじゃないわよ!!!」

「「「………」」」

ものすごい暴言だ。

思わず3人で閉口する。

…でもまぁ、愛華が怒ってるからオレはまだ怒らずにいられる。……でも、そろそろ本当に何とかしなきゃな。

「荻原、なんかお前呼べってうるさいんだけど……」

先輩の言葉にグランドの外を見ると、葛城先輩とキャプテンに食いかかってる水城さんの姿が見える。

今まで部活にまで首突っ込んで来なかったのに…。

そんなこと考えてる場合じゃない。

オレがはっきりしない限り、彼女は変わらない。変われないんだ。

「あいつ…」

「愛華、オレがいく」

「でも!!」

「愛華が悪役になる必要がないだろ。それに、はっきり言えないオレが悪い」

真っ向から立ち向かおうとする愛華を止める。

ムダに愛華に前立たせるのも、もうやめなきゃな。