受け取ったのはいいものの、美人さんはなぜかオレのとなり座ってくるし、なんかすごい見てくるし……。
こんなことになるなら大人しくしとくんだった…。
後悔に襲われながら、チラッとスマホを見る。
5分しか経ってない。でも、だめだここにいたらなんか嫌な予感しかしないッ!!
そう決めるのが早いか、素早くビデオカメラを閉じる。あとは素早く撤退するのみ!!
「あ、あの。…そのジャージ月掛高校の、ですよね?」
「そう、ですけど……」
うわぁ、話しかけられた。しかも高校バレた…。
嫌な汗が背中を伝っていく。美人さんの方をチラッと見たつもりが、バッチリ重なる視線。
何これ、ほんとに嫌なんだけど…。

