「…なぁ、知ってるか?キャプテン、彼女いるんだって」
塩岡の突然の話題に思わずはぁ?って言いかけたのを全力で抑える。
こいつ、あからさまに敵視してくるな…。彰矢がオレを誉めるのが気にくわないんだろう。話の流れをぶった切りたいのが見え見えだ。
でも、突然の話題変更に彰矢も滝原も困惑した顔を浮かべてる。
「まぁ、キャプテン顔いいし。いてもおかしくないんじゃないか?」
「あぁ、そうだな…」
滝原も彰矢も歯切れが悪い上に話の流れがすぐに止まる。話題を出した塩岡でさえ、口を開かない。
おいおい、ダメだろそれは…。
思わず呆れてしまう。だからと言って話を繋いでやる気もなくて、つまらなさそうにストローをいじってみる。

