夢を追え!!


「…なぁ、知ってるか?キャプテン、彼女いるんだって」

塩岡の突然の話題に思わずはぁ?って言いかけたのを全力で抑える。

こいつ、あからさまに敵視してくるな…。彰矢がオレを誉めるのが気にくわないんだろう。話の流れをぶった切りたいのが見え見えだ。

でも、突然の話題変更に彰矢も滝原も困惑した顔を浮かべてる。

「まぁ、キャプテン顔いいし。いてもおかしくないんじゃないか?」

「あぁ、そうだな…」

滝原も彰矢も歯切れが悪い上に話の流れがすぐに止まる。話題を出した塩岡でさえ、口を開かない。

おいおい、ダメだろそれは…。

思わず呆れてしまう。だからと言って話を繋いでやる気もなくて、つまらなさそうにストローをいじってみる。