次の日。

起きたらベッドに寝てた。直矢が運んでくれたんだろうな。何も言わなかったけど…。

「雪兎、何かある?」

少しボーッとしてると、彰矢から声をかけられる。

「何にもねぇよ」

顔を前に戻して頼んだシェイクを飲む。視線を滑らせれば、食べることに夢中らしい滝原、くま、塩岡の顔が見えた。

場所は〇ック。時間は放課後。

朝起きたら彰矢からメッセージが入っていて、『放課後1年の5人で〇ックを食べに行こう!!щ(゜▽゜щ)』と誘いがあった。

迷ったけど、断るのも悪いからOKした。意外だったのは、滝原が放課後すぐに声をかけてくれたことかな。

でもまぁ、知り合って1ヶ月とはいえ、5人ではなかなか会話が弾まなかった。そのせいか、食べ物が現れた瞬間にそれに夢中になってるし…。