ルトが太ったのはオレのせいだと思う。…運動嫌いになったのも。

ルトを抱っこして階段を上がっていく。

リビングに入ると、モゾモゾ動いて腕の中から出て自分の寝床に入っていくルトを見送って自分の部屋に入る。

ベッドを見ると、そこに倒れ込みたくなったけど、堪えて着替えを持って風呂に入る。そこでも寝そうになって慌てて出ると、さっきまでなかった夕飯が机の上に置いてあった。

宣言通りのレバニラ炒め…。マジでやりやがった青羽の奴。ため息をこぼしながら食卓につくと、コップの下にメモが挟んであった。

『デザートはヨーグルトアイスです』

…デザートに吊られた釣られた訳じゃない。断じて、ヨーグルトアイスが好きとかじゃないから。…早く食べよ。

レバニラ炒めを完食して、ソファで足を抱えてアイスをちびちび食べた。

はぁ、お腹いっぱい。皿を洗い終わって自分の部屋のイスに座ると、どっと疲れが押し寄せてくる。

あれ、思ってた以上に疲れてたんだ…。

そう分かると、急に瞼が落ちてきてしまう。

ベッド入らなきゃ、心配される…のに。

分かっていても眠気は押さえられなくて、沈んでいく意識に身を任せた。