夢を追え!!


「あ、雪兎!」

「お待たせ。…とりあえず、なんで先輩たちは囲まれてるんすか?」

お店に出ると、カウンターでルカと話してたらしい彰矢の姿が1番に見えた。そして、なぜか先輩たちはまとめて愛樹と怜斗、由和に囲まれてる。

「彼らがゆきさんにしたことを話したんですよ」

バーカウンターの奥から野本さんが顔を出す。って、先輩たち素直に話しちゃったのかよ…。

「隠しとけばいいのに」

「それほど彼らは誠実であろうとしたんでしょう。ゆきさん、いい先輩を持ちましたね」

「…はい。そうですね」

確かに、先輩たちは誠実であろうとしたんだろう。自分達の非を認めてる。だから嘘はつかなかった。

先輩たちは、オレを仲間として迎え入れようとしてくれている。それがすぐにわかる態度だ。